ハレサレポート

ドラクエ10を攻略したり考察したりするブログです。

操作の不自由なアクションゲームにならないために

レベル上限が105になって各職、能力値が上がりました。そのなかで、特に伸びが目立つのが「すばやさ」ですね。
10以上伸びている職が大半で、20以上伸びている職も多くあります。全体的に伸び悩んだ占い師でもすばやさだけは18も伸びています。

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なんですが、実は私はこれをあまり良いことだとは思っていないんです。今回はこのことについて考えてみたいと思います。

ターンを使い切れなくなっている

すばやさはターンの待ち時間を短縮します。ターンの待ち時間はベースが7秒で、すばやさ2050の時ゼロになります。だいたいすばやさ+300につき1秒短くなるという感じですね。
すばやさ500のとき、ターン待ち時間は5.3秒くらいになります。

これは私はかなり短いと思っています。

なぜかというとターンの待ち時間は、行動の硬直時間とコマンドの入力時間にも進んでいるからです。

例えば、占い師のタロットの硬直時間は2.8秒です。ターン待ちが5.3秒なら、その差は2.5秒。この2.5秒の間にコマンド入力を完了できないと、ターンが回ってくるよりも行動が遅くなります。

適切な位置への移動や攻撃への警戒や回避などをした上で、この短時間でコマンドの選択まで完了させるというのは、そんなに簡単なことでもないのがわかるでしょうか。
しかも「ターン消費なし」「行動間隔短縮」「2回連続行動」といった能力があるときは、さらにこの時間は短くなります。

ターンを無駄なく使い切るということは、けっこう難しいということに気が付きますね。

コマンド入力の速さがモノを言う

そうするとどうなるか?というと、コマンド入力の速さというものが、劇的にものをいうようになります。

ターン待ちの時間がある間は、早く入力出来ようが出来まいが、結局待ち時間という緩衝材が入るので差はほとんどでません。
しかしターン待ちの時間がなくなると、例えばコマンド入力を0.5秒でできる人と3秒かかる人では、行動1回にかかる平均時間が大違いになります。
キャラクターの育成よりも、アクションゲーム的な素養が強さに大きく影響するようになるということですね。

アクション要素自体は、それも一種のゲーム性なので一つの方向性としてはあり得ます。似たジャンルでもアクション的な要素を重視するゲームも沢山あるようですね。
ですが、ドラクエ10はそういう前提で作られていません。

操作の不自由なアクションゲーム

ドラクエ10は、もともとアクションが苦手な人でもじっくり遊べるようにという狙いで作られたと思います。
そのせいか、操作体系もコマンド入力のたびに時間が止まっていた旧来のシリーズの操作とほぼ同じになっていて、即時性が極めて悪いものになっています。

2ターンまでターンを貯めて置けるという仕組みも、1回までなら行動を遅くしても、次のターンを早く動けば取り返せるようにして、差がつきにくくするためです。

そんなドラクエ10で、コマンド入力の速さというアクション的な要素の意味が重くなる方向に向かうとどうなるか…
プレイヤー層に合わないだけでなく、ゲームとしても「操作の不自由なアクションゲーム」とでもいうべきチグハグな方向へ行ってしまうと思います。

スピードをむしろ遅くすべき

そういった理由で、

  • すばやさをどんどん成長させる
  • ターン消費なし能力を増やす
  • 行動間隔短縮能力を増やす

このようなプレイヤー強化は慎重に行うべきではないか、と私は思っています。

むしろ、

  • 基本的な行動間隔を遅くする
  • 貯めておける行動ターンを増やす

というような調整があってもいいのではないか、と思うくらいです。

もちろん、いくらコンセプト的に重視しないとはいえ、あまりにも即時性の悪い操作体系も改良して欲しいところではあります。