バトルパッツァと料理について考える
次のアップデートでは、バトルパッツァという新しい料理が追加されます。
上昇するステータスはバトルステーキと同じで、HPアップの効果が若干少なめです。その分、素材の原価がかなり抑えられています。
これは、バトルステーキに対して、わずかに能力値アップが劣る代わりに原価がかなり安いというものです。好評なら他の従来料理にも同様の廉価版を追加する予定のようです。
この新料理の追加でどのような影響がありそうでしょうか。
さらに今のドラクエ10全体と料理の関係について思うことも書いてみます。
料理の需要を支えているもの
料理は一時的に能力値を上げる効果がありますが、コストがかかります。
コストを支払ってまで料理によるわずかな能力値アップが欲しいというようなバトルをする機会は少ないです。
この目的での需要が高まるのは、聖守護者などが実装されてしばらくの期間くらいでしょう。
では普段からの料理の需要を支えているのはなにか?といえば、経験値増加効果だと思います。
トマトを材料に使用する料理は★2と★3で+30%、★1で+20%、取得経験値をアップさせるので、レベル上げをする時にはこのあたりを使うことになりますからね。
★3全般が値上がりする
さて、今回追加されるバトルパッツァは、画像を見るとバトルステーキなどの従来のトマト系料理と同じ取得経験値になっています。なので★2で+30%だと思います。これらの料理は現在はだいたいどれも★2で5万G前後の価格になっています。
バトルパッツァ★2を作るコストが従来の料理より大幅に低い場合、他の★2料理の価格もそれに引っ張られて下がるでしょう。需要の中心である経験値アップ効果は同じなのだからそうでなければ売れません。となると、ほかの料理はコストが高い分★3が高くなるでしょう。
ということで、バトルステーキだけでなく、バトルパッツァ以外の★3料理全般(タルトなどの経験値ボーナスが低いもの以外)が値上がりする可能性がありそうです。
そして、そんな高い★3を買おうと思う人は少ないので、バトルパッツァ以外の料理の取引は少なくなるかもしれません。
もちろん、コストが実際には大して違わなかったら、大した影響はないでしょう。どのくらい安いのかによります。(コストには素材だけでなく職人作業の難易度も影響します)
バトルパッツァはコストが「かなり安い」なら、経験値ボーナスは他より低く設定したほうがいいかもしれないですね。
メリットは?
この料理の追加で恩恵を受けるのはどういう場面になるでしょうか。
まず、バトステ★3を使うのはもったいないからバトステ★2を使おうか、というようなケースでは新料理の★3がバトステ★3と★2の中間として選択肢が増えそうです。公式コメントにもある本来の目的ですね。
さらに、上に書いた通り、経験値目的の+30%料理の値段も全体的に下がるでしょう。
ということで、節約しやすくなるとおもいます 。ただし、その代償に★3の値段は今より上がり、最高品質を求める費用は増えそうです。
目標を作ることの大切さ
料理に関して私が気になるのは、値段が高いとかの問題よりも、そもそも料理を使いたくなるようなことが少ないということです。
料理はレベル上げの経験値ブースト目的で使用されることが多いです。
聖守護者以外で能力目的に料理を使う人は少ないです。(防衛軍やトリニティでは最初から使えません。)
属性耐性系は効果も大きめですが、それでも邪神の宮殿などでも使う人は少数です。
要するに、キャラクターを強化して「なにをするのか?」というその目標になる動機が少ないということです。だから、料理の効果も別に不要と扱われるのでしょう。
細かい値段の上下など、それに比べたら些細な問題だと思います。
聖守護者は操作テクニックを重視した一部の人向けのコンテンツですし、開発にはもっと多くの人にとっての目標を増やすことの大切さを考えて欲しいと思っています。
耐性料理があってもいいのかも
ところで、ドラクエ10では耐性、特に状態異常耐性というものが極端な影響力をもっているので、状態異常耐性を上げられる料理が追加されると、かなり便利そうです。
ボス毎にあれこれ違う装備を準備しないといけないというのが、特に入門者には高いハードルになりやすいので、料理でここが補えると良いかもしれません。