加速する世界
次のアップデートでは、武闘家の強化が予定されています。武闘家といえば、素早さの高さが自慢の職業ですね。
今回は、この素早さに関連して感じていることを書いてみようと思います。
素早さというのは、主にターンが回ってくる時間を決めている能力値です。
加速する世界
いまの武闘家は、素早さは700をゆうに超えていますね。
素早さ以外にもターンの待ち時間を短縮する効果は色々あります。ピオラ効果や特定の装備の能力などですね。
トライバルやスターダムなど、行動間隔短縮をもつ装備が増え、クロックチャージなどでピオラ効果も大盤振る舞い調整されてきました。
すばやさ700でピオリム2段階、そして装備の行動間隔短縮がある時、1ターンの時間は3.6秒ほどです。
まもの使いも、素早さはだいぶ下がりますが行動間隔短縮のパッシブスキルを持っているので、同じ条件だと4秒を切るくらいです。
ここまではやいと、もうほとんど特技のモーション中だけでターンが貯まります。
プレイヤーがコマンドを入力する猶予時間が全くないということになります。
ここまでではなくても、全体的な傾向として操作の猶予時間は短くなってきています。
ターン時間は操作のゆとり
この画像は入門者向けにゲーム内容を解説する、冒険者ゼミナールの一部です。
あわててコマンドを選ばなくても大丈夫だ!
といっていますが、どんどん加速する今のドラクエ10世界では、これはもう当てはまらなくなっています。
むしろ、いかに早い反応でコマンドを入力できるのか?のようなプレイヤー自身の操作の上手さがなによりモノをいうようになっています。
ターンの待ち時間というのは、もともとは操作時間の猶予となって、アクションの苦手な人に対するゆとりを作っていたのですが、これがどんどん削られているのです。
特に敵の攻撃を見てから回避する、みたいな戦闘になるほど、ターンの待ち時間の意味がなくなるので、操作の速さがダイレクトに影響することになります。
人間が不利になる
人間はコマンド操作に時間がかかります。アクションが苦手な人ほど特にそうですね。
それに対して、サポート仲間は操作に時間を一切かけません。
なのでバトルが加速すればするほど、人間よりもサポート仲間が有利、ということになっていきます。
これは初心者レベルだけの話ではなく、例えばレギルラッゾ達で仲間モンスターの方が人間よりも評価されたりしたほど、ベテランプレイヤーにすら影響があったりします。
サポート仲間にはできない動きというのもあるので、なんでもサポがいいということではないですが、操作の遅い人の立場が悪くなる傾向になるでしょう。
操作インターフェイスのコンセプト
ドラクエ10の操作インターフェイスは、時間が止まった状態で操作するオフラインシリーズと基本的に同じものになっています。
従来シリーズと同じにして、わかりやすさを重視する狙いでしょう。半面、リアルタイムな操作性は悪い作りです。
このような作りからは、判断や操作の速さはゲームとして重視しない、というコンセプトが見て取れます。
「プレイヤーの技術的な成長」を重視するゲームも面白いのですが、どうしてもできる人とできない人に分かれてしまうため、そちら側ではなく「キャラのパラメータ的な成長」、すなわち「時間を費やせば強くなれる」ことを重視した成長システムであるべきだと考えています。
以前の記事にも紹介しましたが、初期の頃にはこういう開発者の発言もありましたね。
そして、近年追加されるコンテンツを振り返ってみると、「パラメータ的な成長」ではなく「技術的な成長」を重視するものが中心になってきているように見えます。
昔のコンセプトに立ち戻り、むしろバトル関係の速度は抑えるなどしていくべきではないのかな?と感じています。