パクレ警部の事件簿は何が問題だったのか
今回は話題になったパクレ警部の事件簿について考えてみます。
安西Dの釈明
追加ストーリーが作られることになったパクレ警部の事件簿。
安西Dのコメントによると、もともとは「現実と虚構の境が曖昧になる」ストーリーとして作ったのだと説明されています。
しかしそれが伝わらなかったので、分かりやすい追加クエストを追加することにしたと書かれています。
ネタばらしになってしまいますが、今回のお話はパクレ警部の夢想がプレイヤーに干渉した虚構の世界です。
多くの伏線や思わせぶりなセリフが未消化のまま残され、クエスト終了後に起きたことを否定するNPCのセリフも中途半端なものになってしまい、意図せぬ解釈に強く誘導してしまいました。
つまり、今回の対応はパクレ警部の事件簿のストーリーを取り下げるということではなく、分かりにくかったから補足するのだと言っています。
…ということではないんだという説明ですね。
私もこのクエストはさらっとやっただけなので、そう言われたらよく読んでなかったかな?という気もします。
もう一度やってみる
もう一度やり直してみました。
パクレ警部と合っていたことや、置物を直したという事実はクエスト後にも残っていますね。
エージェントは記憶操作ができる描写もあるので、このクエスト内に限って言うと事実だったと考えて矛盾がありません。
むしろ事実ではないかも知れないと思える要素は、この設定がこのクエスト以外ではまったく登場しない突拍子も無さしかありません。
人形たちのラグナロクに似ている
パクレ警部の事件簿は、アズランの街の外伝クエスト「人形たちのラグナロク」に似ています。
このクエストも人形が意志を持って動いているという、このクエスト以外ではまったく言及されていない突拍子もない設定が事実のように進行します。夢だったというようなことを示唆する表現はありません。
人形を集めたりしたのは間違いなく事実であるけれど、あまりに突拍子も無い内容なのでその過程で自分が幻覚のようなものを見ていたわけではないとも言い切れない…というわけで、「現実と虚構の境が曖昧になる。」ということなんでしょう。
パクレ警部の事件簿は、人形たちのラグナロクをお手本にして作ったんじゃないかなと思います。
何が違うのか?
人形たちのラグナロクがなにか問題視されたかというと、そんな事はなかったと思います。私もけっこう好きな方のクエストでしたね。
パクレ警部の事件簿と何が違うのか?と考えれば、「突拍子もない設定」の中身じゃないでしょうか。
人形が実は意思を持っている、というのが事実だったとしても、だからといってゲームの世界がおかしくなってしまうことはありません。むしろ夢のある話です。
しかし、時空監察機関なんてものが本当にあるとしたら、プレイヤーのやっていることの意味とはなんなのか?となってしまいます。まったく面白くありません。
こういう部分のセンスの違いが問題だったのかなあと思いますね。