グラフィアスの虫系+15%で実際にアップするダメージ
新登場したレベル100の短剣、グラフィアス。
虫系にダメージ+15%という派手な数字のダメージアップ能力を持っています。
最近のボスはスコルパイドや防衛軍の凶蟲兵団と虫系が続いているので、グラフィアス登場で短剣が大幅に有利?という期待もあると思います。
実際の強さ
しかし、実際にグラフィアスで虫系に攻撃してみても、思ったよりダメージは伸びません。
攻撃力を同じにしてグラフィアスとそれ以外の短剣で試しにタナトスハントをしてみても…
強くなっていることはいますが、+15%の額面から期待するほどは増えません。
効果を計算する
なぜこうなるかというと、短剣の特技はダメージの決まり方が独特なものが多いからです。
各特技で虫系+15%の影響を計算してみましょう。
タナトスハント
まずは主力特技のタナトスハント。
タナトスハントはベースの威力が通常攻撃の1.5倍で、毒マヒに対しては+170%の強化が掛かるという特技です。1.5倍の270%ということになるので、毒マヒの相手には通常攻撃の4.05倍の威力ということになります。
宝珠やスキルによる強化は、毒マヒ時の強化部分に足し算されます。最大まで強化した場合は、宝珠+16%/180スキル+8%なので、+194%になりますね。
この時のタナトスハントの威力は1.5倍の294%で4.41倍です。
さて、グラフィアスの効果「虫系+15%」は単純に15%ダメージを増やすのではなく、強化部分に足し算されます。最大時なら294%が309%になり最終的なダメージは、通常攻撃の4.635倍です。
「虫系+15%」で増えるタナトスハントのダメージは15%ではなく、4.41倍→4.635倍なので約5.1%になりますね。
キラーブーン
次にキラーブーンで見てみます。
キラーブーンはベースの威力が通常攻撃と同じで、虫系に対しては+50%の強化がかかる特技です。
宝珠やスキルの強化はタナトスハント同様に強化部分に足し算され、宝珠とスキルを合わせると最大で+210%になります。通常攻撃の3.1倍の威力になりますね。
グラフィアスの「虫系+15%」も強化部分に足し算されるので、威力は3.1倍→3.25倍となり増えるダメージは約4.8%になります。
オネロスハント
最後にオネロスハントの場合。
オネロスハントもタナトスハントと同じく、ベースの威力が1.5倍。そして休みに対しての強化が+300%で威力は6.0倍になります。
宝珠とスキル最大にすると+338%なので、威力は6.57倍ですね。
ここにグラフィアスが加わると、強化は+353%となり、威力は6.795倍です。「虫系+15%」で増えるのはわずかに約3.4%ですね。
イメージ程は強くない
このようにグラフィアスの持っている「虫系にダメージ+15%」の能力は、強くなることは確かですが15%という数字のインパクトほどは強くないですね。
他の新武器にも優秀な能力はついているので、この武器の登場で対スコルパイド戦で短剣が劇的に地位を高めるということは残念ながらなさそうな感じはします。
ちなみにグラフィアスだけでなく、戦神のベルトなどについている種族ダメージアップ能力も同じものなので、短剣では影響が薄れやすいです。