柔軟さと強力さを両立するデッキの使い方
タロットには特定の状況では必要だけど普段は必要ないというものがあります。
代表的なのは蘇生や回復です。こういうタロットは普段は要らないのに、要るときには切実に必要です。
必要な時に必要なだけつかえるようにするには、デッキに多く入れないといけません。
しかしそうすると、デッキの中の普段必要な行動(例えば攻撃ですね)の割合が下がってしまうことになります。
強力なデッキを取るか、緊急時への対応力の柔軟さを取るか。デッキを考える場合、こういうことを迷ったことがある人もいるんじゃないでしょうか。
このジレンマを緩和して、柔軟さを備えつつ強力さも失わないようにするデッキの作り方と使い方について考えてみましょう。
タロットひき直し
ポイントになるのは、タロットひき直しです。
地味なので、気が付いていない人もいるかもしれません。タロット選択画面の下に小さく書いてありますね。
選択した1枚のタロットを使わずに捨てて新しいタロットを引き直すという機能です。
占いスキルが56以上あれば、ひき直しはターンを消費しなくなります。
これをうまく活用すると、デッキに緊急時用のタロットを多く入れても実質的な戦力をあまり落とさずに済むようになります。
例えばこちらのデッキ。私が聖守護者レベルⅢをやる時に使っているものです。パラ構成での回復役を兼ねた攻撃役用のデッキです。
女教皇や太陽といった回復タロットが沢山入っていますが、こんなには実際には使いません。ですが、できるだけ必要な時に使えるようにするために多く入っています。
そのままだと攻撃が不足してしまいますが、そこでタロットひき直しの出番です。
必要ない時はひき直しをしてしまえば、攻撃の頻度を落とさないでおけるというわけですね。
ターンを無駄にしない使い方
ひき直しがターンを消費しないといっても、硬直時間があるので使うタイミングがけっこう大事です。
- ひき直しをした後の2ターン
- ターン消費なしが発動した後の2ターン
- 2回行動が発動した後の2ターン
- 移動などに時間をかけた後の2ターン
こういうときには、行動ターンが貯まった状態になっています。ひき直しのターン消費しない効果の意味が薄れるので、硬直時間の分だけ行動回数を減らしてしまいます。
こういうタイミングを避けて、行動ターンを無駄にしないように意識するのが上手く使うコツです。
どのくらい手数を維持できるか
ひき直しを多用した場合、どのくらい手数を維持できるのか。ちょっとためしてみました。
サンプルデッキを用意して、20枚をすべて使用した場合と2回タロット+1回ひき直しというサイクルで20枚を使い切る場合で比べてみます。
今回はひき直しなしが141秒。ひき直しありで110秒となりました。
1秒あたりで比べてみると、ひき直しなしの方が0.14(20/141)、ひき直しありが0.13(14/110)となっています。このテストではかなり理想的に使っていますがそれでもひき直しすると手数は落ちますね。ですが、落ちると言っても上手く使えていればその差は小さいようです。
デッキの循環速度が上がると火力アップする要素が色々あるので、むしろひき直しはうまく使えれば攻撃面を強化する可能性もあります。
ひき直しは柔軟さと強力さを兼ね備えたデッキを考える上で、重要なテクニックだと思います。