密かにやることを支配しているもの
成長のためにやること
RPGではプレイヤーはキャラクターを成長させる必要があります。
キャラクターの成長の中でも、レベルは自然と上がるけど良い装備の入手はそれなりに大変というのはよくある作りで、ドラクエ10もそうなっています。
なので、「装備を入手するために必要なこと」はプレイヤーがやることの中心になります。
では、その必要なことはなにか?というと、何段階かの職人作業と各種素材を集めることです。
店売りや防衛軍などからの装備は例外ですが、基本的にはこれらが装備面での成長のためにプレイヤーがやらないといけないことです。
お金は分業の仲介役
自分は職人やってないよと思う人もいるかもしれませんが、それはお金が分業を仲介してくれているからです。
装備を生み出す過程には、いくつかの異なる種類の労力がかかる「やること」があります。素材が無ければ職人だけでは装備は作れませんからね。
素材を売ってお金を稼ぐのも職人で稼ぐのも、装備入手に必要な過程を分業しているという意味で同じです。
バザー制度の長所
同じ装備を入手するのでも、やることの中身は多様な選択肢から各プレイヤーが嗜好に応じて選ぶことができるということになっています。
これが装備に関して旅人バザーを保護する最大の意義だと思います。
…なんですが、だんだんその良さは失われてきているのではないかとも思っています。
装備の素材の今昔
今と昔の装備の必要素材を比較してみましょう。
アカシックソードは最新の装備。ライトニングソードはVer2初期の頃の装備なので4年半くらい前のものです。
- 汗と涙の結晶x90
- 虹色のオーブx21
- アステライト鉱石x40
- 炎魔の焼け石x10
- ようせいのひだねx50
- 汗と涙の結晶x60
- 虹色のオーブx4
- マデュライトx50
- メタルのカケラx5
- ようせいのひだねx44
密かにやることを支配するもの
比べてみると、基本的な構造は変わっていないのが分かります。
結晶+オーブ+キラキラ素材+モンスター素材+店売り素材、という組み合わせです。
つまり装備入手のために必要なことを大別すると、
- 職人
- キラキラマラソン
- 結晶作り
- オーブ取り(強ボス/レアボス)
- 盗み系素材集め
以上になります。これらは「やらないといけないこと」です。
装備は成長の中核なのですから、装備の素材はこのように密かにプレイヤーのやるべきことを支配しています。
時代にあった選択肢を
さてこの中からドラクエ10の遊び方を選べと言われたらどうおもいますか?
好きなことがある人はそれを楽しめばいいので問題ないですね。
ただ、4年半前から今現在までドラクエ10ではコンテンツは色々増えています。これら以外を主にやりたい人もその分増えているはずです。
なのに、やらないといけないことの選択肢は上にみた通り旧態依然なんですよね。
このミスマッチが好きなことをやればいいというバザー本来の長所だったものが、いやいや金策する必要があるにもなったりする原因に思えます。
前例を踏襲するだけというのは止めて、一度装備の素材とプレイヤーのやるべきことの関係を考え直してくれたらいいんじゃないかなと思っています。